大原八朔踊(おおはらはっさくおどり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 9月1日 場 所 江文(えぶみ)神社(京都市左京区大原) 保存団体 大原伝統文化保存会 |
|
洛北大原の江文神社に伝わる宮座行事として行われるもので,宮座に加入早々の青年(長男は15歳,次男以下は17歳)たちが,かすりの着物にすげ笠をかぶり,楽器を一切用いない特有の道念音頭にあわせて,輪になって踊りを奉納します。 | ![]() |
上賀茂紅葉音頭 月 日 9月8日 場 所 賀茂別雷(上賀茂)神社鳥居前(京都市北区上賀茂) 保存団体 上賀茂紅葉音頭保存会 | |
三幅前垂れにたすきがけ姿をした女性たちが,音頭取りの音頭にあわせて,輪になって踊りが行われ,音頭は「紅葉の錦」「近江八景」「里の秋」などの曲目が伝承されています。 |
![]() |
烏相撲(からすずもう) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 9月9日 場 所 賀茂別雷(上賀茂)神社(京都市北区上賀茂) 保存団体 烏相撲保存会重陽社 | |
9月9日は,古く重陽(ちょうよう)の節句にあたり,上賀茂神社では宮中の年中行事にならって重陽の神事とともに烏相撲が奉納されます。地取りや「カアカア」と烏鳴きをする神事の後,まわし姿の氏子の少年たちにより相撲の取組みが行われます。 前日(8日)の夜には,内取式が行われます。 |
![]() |
西ノ京瑞饋神輿(にしのきょうずいきみこし) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月1日〜4日 場 所 北野天満宮(京都市上京区馬喰町) ・北野天満宮御旅所(中京区西ノ京御輿ヶ岡町) 保存団体 西ノ京瑞饋神輿保存会 | |
北野天満宮の北野祭は,瑞饋祭と呼ばれ,10月4日の還幸祭に瑞饋神輿が巡行します。屋根,欄間,瓔珞(ようらく)などの神輿各部が,すべて瑞饋や農作物を用いて精巧に造られ,その意匠は毎年趣向が凝らされています。 |
![]() |
北白川高盛御供(きたしらかわたかもりごくう) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月 体育の日の前(1週間)の土・日 場 所 北白川天神宮(京都市左京区北白川) 保存団体 北白川伝統文化保存会 |
![]() |
北白川天神宮に伝わる神饌(しんせん)を奉納する行事です。神饌は,カワラケの皿に,味噌をつなぎとした小芋,大根なます,きざみするめをそれぞれ円錐形に高く盛ったもの白飯を臼の型にはめ込んだもの,白豆腐の上に神箸や開いた干物の飛魚やシイラをのせたもので,夜を徹して作られ,翌早朝に白川女姿の女性が,これらの神饌を頭上にのせて行列し,神前に供えます。 |
八瀬赦免地踊(やせしゃめんちおどり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 体育の日の前日 場 所 八瀬天満宮社(京都市左京区八瀬) 保存団体 社団法人八瀬童子会 | |
後醍醐天皇の比叡山潜幸に尽力した功により,代々地租所役免除の倫旨を与えられていたが,宝永4年(1707)八瀬村と比叡山との争いの際,秋元但馬守の裁断で救われ,この恩に感謝して,秋元神社を建立し踊りを奉納したのが由来と伝えられています。灯籠踊(とうろうおどり)ともいわれ,透彫りの見事な切子灯籠(きりことうろう)を頭にのせた女装の青年(灯籠着(とろぎ)という)や美しく化粧した少女の踊り子たちが行列を組んで天満宮社まで音頭を囃しながら練り歩き,奉納します。 |
![]() |
太秦牛祭(うずまさうしまつり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 (現在,行事は中止されています) 場 所 広隆寺(京都市右京区太秦) 保存団体 牛祭保存会 | |
寺伝によると,長和元年(1012)恵心僧都(えしんそうず)が,夢想により声明念仏を修した際,その守護神としてまだら神を祀ったことに由来すると伝えられています。神面をつけたまだら神が,牛に乗り,風流の行列を従えて練り歩き,祭壇で祭文を読み上げるもので,言霊を退散させ招福除災を願うものとされています。 |
![]() |
梅ケ畑平岡八幡宮の剣鉾差し 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月10日に近い日曜日 場 所 平岡八幡宮(京都市右京区梅ケ畑) 保存団体 梅ケ畑剣鉾保存会 |
![]() |
平岡八幡宮の祭礼の還幸祭で,4基の剣鉾が地元各町より出され,神輿の還御後に神社の境内において剣鉾差しが行われる。剣鉾を差す差し手も地元各地区の青年層により継承されており,また,毎年交替で勤める「鉾宿」の制度も残されています。 |
平岡八幡宮の三役相撲 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月10日に近い日曜日 |
|
子供による神事相撲が「三役相撲」の名称で伝承されています。拝殿前の石段下に設けられた土俵で相撲をとります。 相撲は、8歳の子供(以前は長男のみ)が務める三役と、20歳前後の青年による力士との立合で取られる行事役は、氏子から選ばれます。この取り組みは必ず神の加護を受けた子供が勝つ仕組みであり、神事相撲として民俗的特色を残します。 |
![]() |
西院春日(さいいんかすが)神社の剣鉾差し 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月第2日曜日 場 所 春日神社(京都市右京区西院) 保存団体 春日祭鉾仲間連合会 | |
春日神社の氏子地域には,鉾仲間が存続し,その奉仕によって剣鉾が祭礼の神輿渡御に差されています。5基の剣鉾が,祭礼の前日よりその年の当家の門口に立てられ,剣鉾差しの差し手は鉾仲間が雇うという京都町部に一般的であった鉾差しの形態が伝承されています。 |
![]() |
三栖(みす)の炬火(たいまつ)祭 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月12日 場 所 京都市伏見区三栖 保存団体 三栖・炬火会 | |
三栖神社の神幸祭におこなわれるこの「炬火祭」は、壬申の乱の折、大海人皇子が三栖地域を通過される際に、地元住民らがかがり火を灯して歓迎したという由来により神輿を先導して、直径1m20cmもある大炬火に火をつけて、練り歩く神事です。戦後、一時途絶えていたが、平成元年、地元の青年有志によって再興されました。 |
![]() |
時代祭 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月22日 | |
![]()
−織田公上洛列−楠公上洛列−中世婦人列−城南やぶさめ列−藤原公卿参朝列 −平安時代婦人列−延暦武官行進列−延暦文官参朝列−神饌講社列−前列 −神幸列−弓箭組列 |
鞍馬火祭(くらまひまつり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月22日 場 所 由岐神社(京都市左京区鞍馬) 保存団体 鞍馬火祭保存会 |
![]() |
鞍馬由岐神社の祭礼で,社伝によると,もと内裏(だいり)に安置されていた靱(ゆぎ)社を,天慶3年(940)勧請するに際し,地元では松明を持って供奉し,道筋にかがり火を焚いて迎えたという故事にならって始められたと伝えられています。大小の松明をかついで「サイレイ,サイリョウ」の掛け声とともに鞍馬の街道を練り歩く様子は,壮観な火の行事として知られます。又,松明の製作過程,剣鉾の当家飾り,松明を持つ者の衣裳,祭礼組織などにも特色があります。 |
岩倉火祭(いわくらひまつり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月23日に近い土曜日 場 所 石座神社(京都市左京区岩倉) 保存団体 石座神社奉賛会 | |
石座(いわくら)神社の氏子による宮座行事の一環としておこなわれる松明行事で,約8m余の大松明2基が点火されます。大松明の両側に設けられている各町ごとの仮屋の形式や,特殊な神饌の形態などにも特色があります。 |
![]() |
木野愛宕神社の烏帽子着(えぼしぎ) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 10月23日 場 所 愛宕神社(京都市左京区岩倉木野) 保存団体 | |
10月23日に愛宕神社の祭礼の中で行われる行事です。当年16歳になった男子が、裃(かみしも)の正装で宮座の杯事(さかずきごと)の響応の酌人の役を勤めることで共同体の認知をうける「袴上げ(はかまあげ)」と呼ばれる成人への通過儀礼で、神前に供えられる31の特殊神饌(しんせん)も壮観です。京郊村落に早く展開した習俗を今日も伝え残している点で貴重です。 |
![]() |