鞍馬竹伐り会(くらまたけきりえ) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 6月20日 場 所 鞍馬寺(京都市左京区鞍馬) 保存団体 鞍馬山竹伐り会式保存会 | |
平安時代,峯延上人が鞍馬山で修行中,現れた大蛇を法力で退治したという故事にちなんで始められたと伝えられます。素絹(そけん)に玉襷(たまだすき),山刀をかつぎ,武者草鞋(わらじ),頭には五条袈裟を弁慶かぶりにした鞍馬法師姿で,丹波座と近江座に別れて大蛇にみたてた青竹を山刀で素早く断ち切り,その早さを競いあうことで豊凶を占うとされています。 |
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祇園祭(ぎおんまつり) 重要無形民俗文化財 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 一般には,13・14日から16日にかけての宵山と17日の山鉾巡行がひろく知られ祭のクライマックスであり,山鉾巡行には,これらの山鉾32基が,いずれも美しいゴブラン織,綴錦,工芸品等の美術品で飾った豪華絵巻をくりひろげます。 また,最も大きな鉾は,総重量12トン,高さ27m,車輪の直径約2mで,これを曳くため約40人を要します。
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松尾大社御田祭(まつおたいしゃおんださい) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 7月第3日曜日 場 所 松尾大社(京都市西京区嵐山) 保存団体 松尾大社御田祭保存会 | |
鎌倉時代初期以降の記録が残り,古くから行われている豊作を祈願する松尾大社の御田植祭りで,12歳前後の3人の植女(うえめ)が,壮夫(ますらお)に支えられ,神前で授けられた早苗を両手にもって腕を水平に伸ばし,拝殿を行列を組んでまわり奉納します。 |
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送り火としては東山如意ケ岳の「大文字」がもっともよく知られ,それゆえ送り火の代名詞のごとくいわれるていますが,そのほかに松ケ崎西山(万灯籠山),松ケ崎東山(大黒天山)の「妙・法」,西賀茂明見山の「船形」,衣笠大北山(大文字山)の「左大文字」,及び嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」があり,これらが8月16日夜東から順番に点火され,これを五山送り火と呼んでいます。大文字五山送り火は,送り火そのものは再び冥府に帰る精霊を送るという意味をもつ盆行事の一形態で,この行事がおこなわれるようになったのは,仏教が庶民の間に深く浸透した中世−それも室町時代以降であるとされています。 |
大文字送り火 京都市登録無形民俗文化財 日 時 8月16日 午後8時点火 保存団体 大文字保存会 火床数 75箇所 |
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松ケ崎妙法送り火 京都市登録無形民俗文化財 日 時 8月16日 午後8時10分点火 保存団体 松ケ崎妙法保存会 火床数 妙 103基 法 63基 |
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船形万灯籠送り火 京都市登録無形民俗文化財 日 時 8月16日 午後8時15分点火 保存団体 船形万灯籠保存会 火床数 79箇所 |
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左大文字送り火 京都市登録無形民俗文化財 日 時 8月16日 午後8時15分点火 保存団体 左大文字保存会 火床数 53箇所 | ![]() |
鳥居形松明(曼荼羅山) 京都市登録無形民俗文化財 日 時 8月16日 午後8時20分点火 保存団体 鳥居形松明保存会 火床数 108基 | ![]() |
松ケ崎題目踊(まつがさきだいもくおどり)・さし踊 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月15日・16日 場 所 涌泉寺(京都市左京区松ケ崎) 保存団体 財団法人松ケ崎立正会 | |
大文字五山送り火の一つ“妙法”が点火される松ケ崎に伝わる踊りで,徳治二年(1307)に起源をもち,涌泉寺住職実眼僧都が法華経を教導すると,松ケ崎の住民が法華の信者となったので,歓喜のあまり踊躍(ようやく)して自ら太鼓を打ち,「南無妙法蓮華経」と唱和したのが始まりとされています。 踊りは,扇子を手に太鼓と音頭にあわせて,輪になって踊るもので,中世の芸能の面影を伝えています。又,太鼓など楽器を一切用いないさし踊も行われます。 |
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市原(いちはら)ハモハ踊・鉄扇(てっせん) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月16日 場 所 川島織物社屋広場(京都市左京区静市市原) 保存団体 市原ハモハ尼講中 | |
京都の洛北に数多く伝承されているを盆踊りの一つで,明治時代には,近くの山でおこなわれていた送り火の点火後に踊られていました。ハモハ踊は,比較的古い念仏踊りで全体的に素朴で大らかな所作を特色とし,締太鼓や鉦のリズムに合わせて踊るのに対し,鉄扇は口説き調の音頭で楽器を用いない踊りです。 |
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六斎念仏は,平安時代空也(くうや)上人が,民衆に信仰を広めるために,鉦や太鼓をたたいて踊躍(ゆうやく)念仏を始めたのが起こりといわれ,後に仏教でいう六斎日(ふつう月の内,8日,14日,15日,23日,29日,晦日の6日間をいい,昔は悪鬼が現われて人命をおびやかす不吉な日とされ,精進潔斎して身を慎んだといわれる。)に行われたことから,六斎念仏とよばれるようになったと伝えられています。江戸時代中期から次第に風流化し,特に歌舞伎,地芝居,大念佛狂言などを取り入れた芸能性豊かなものに発展し,現在では六斎日とはかかわりなく,盆の行事を中心に行われています。六斎念仏には,古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し,娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統があります。 |
六波羅蜜寺空也踊躍念仏 (ろくはらみつじくうやゆやくねんぶつ) 重要無形民俗文化財 公開月日 12月13日〜大晦日 場 所 六波羅蜜寺 (京都市東山区松原通大和大路) 保存団体 六波羅蜜寺空也踊躍念仏保存会 |
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円覚寺(えんがくじ)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月7・14・16・23・31日 場 所 円覚寺(京都市右京区水尾) 保存団体 円覚寺六斎念仏講保存会 |
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西方寺(さいほうじ)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月16日 場 所 西方寺(京都市北区西賀茂) 保存団体 西方寺六斎念仏保存会 |
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久世(くぜ)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月31日 場 所 蔵王堂光福寺(京都市南区久世) 保存団体 久世六斎念仏保存会 |
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吉祥院(きっしょういん)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 4月25日・8月25日 場 所 吉祥院天満宮(京都市南区吉祥院) 保存団体 吉祥院六斎保存会 |
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中堂寺(ちゅうどうじ)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月16日 場 所 壬生寺(京都市中京区壬生) 保存団体 京都中堂寺六斎会 |
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壬生(みぶ)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月9日 場 所 壬生寺(京都市中京区壬生) 保存団体 壬生六斎保存会 |
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梅津(うめづ)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 最終日曜 場 所 梅宮大社(京都市右京区梅津) 保存団体 梅津六斎保存会 |
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嵯峨野(さがの)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月23日 場 所 阿弥陀寺(京都市右京区嵯峨野宮ノ元町) 保存団体 嵯峨野六斎念仏保存会 |
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千本(せんぼん)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月14日 場 所 引接寺 (千本えんま堂 京都市上京区千本) 保存団体 千本六斎会 |
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小山郷(こやまごう)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月18日 場 所 御霊神社(京都市北区鞍馬口) 公開月日 8月22日 場 所 上善寺(京都市北区鞍馬口) 保存団体 小山郷六斎保存会 |
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桂(かつら)六斎念仏 重要無形民俗文化財 公開月日 8月22日 場 所 桂地蔵堂(京都市西京区桂) 保存団体 桂六斎念仏保存会 |
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松上げは,全国的に分布する柱松行事の一形態とされ,京都市内では洛北の花背(はなせ),広河原(ひろがわら),久多(くた),雲ケ畑(くもがはた)に伝わり,愛宕山への献火行事として,火除け,五穀豊穣を祈願しておこなわれます。 |
花背松上げ 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月15日 場 所 京都市左京区花背 保存団体 花背松上げ保存会 |
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広河原松上げ 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月24日 場 所 京都市左京区広河原 保存団体 広河原松上げ保存会 |
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久多宮の町松上げ 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月23日 場 所 京都市左京区久多 保存団体 久多宮の町松上げ保存会 |
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花背,広河原の松上げは,トロギバと呼ばれる河原の一角に,小さな松明を竹にさして立てた多数の地松を一斉に点火し,鉦,太鼓が鳴るなか,直立させた高さ約20mのトロ木(檜丸太)の先端にとりつけた大笠めがけて下から上げ松といわれる火をつけた手松明を投げ上げ,点火させるという壮観な火の行事です。 久多宮の町に伝わる松上げも同じく約10bの高さの柱松に手松明を投げ上げるもので,地元では「チャチャンコ」と称し,地蔵盆の行事として行われています。 |
雲ケ畑松上げ 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月24日 場 所 京都市北区雲ケ畑 保存団体 雲ケ畑松上げ保存会 | |
雲ケ畑の松上げは,雲ケ畑出谷町と中畑町の2か所で行われ,花背や広河原,久多の松上げの形態とは異なり,100束余の真割木の松明を文字の形をした3m四方の櫓にくくりつけ点火するもので,その文字は毎年異なり,点火されるまで秘密にされています。 |
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広河原(ひろがわら)ヤッサコサイ 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月24日 場 所 広河原観音堂(京都市左京区広河原) 保存団体 広河原郷土芸能保存会 | |
広河原に伝承されている盆踊りで,観音講と松上げ行事の日におこなわれます。浴衣に三幅前垂をつけ,下駄履き姿の女性たちと手甲に袢纒(はんてん),タチカケといった山行き姿の男性たちにより踊られるます。「ヤッサコサイ」は,楽器を用いず,お堂の床の上で下駄のリズムに合わせて,即興的な変え歌をおりまぜながら男女の掛け合いの形式で踊る盆踊りです。 |
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上高野念仏供養踊(かみたかのねんぶつくようおどり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月19日 場 所 宝幢寺(京都市左京区上高野) 保存団体 上高野念仏供養踊保存会 | |
洛北の上高野に古くから伝承されています念仏踊りで,大正末期を最後に中断していましたが,近年復活されました。鉦,太鼓の囃子と三幅前垂,赤の襷,白足袋,赤緒草履という揃いの浴衣姿の女性が右手に団扇を持ち,念仏を唱えながら踊られます。 |
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鉄仙流白川踊(てっせんりゅうしらかわおどり) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月15日 場 所 北白川小学校校庭(京都市左京区北白川) 保存団体 北白川伝統文化保存会 | |
北白川に伝承されている踊りで,江戸時代の寛政年間(1789〜1801)に最も盛んに行われたと伝えられている盆踊りで,鉄仙という僧が創始したとされています。楽器は用いず,音頭取の音頭にあわせて,浴衣を着た老若男女が輪になって踊るも ので,「梅若丸」「お染久松」「石川五右衛門」などの曲目が伝承されています。 |
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久多花笠踊(くたはながさおどり) 京都市指定無形民俗文化財 月 日 8月 24日 場 所 志古淵神社(京都市左京区久多) 保存団体 久多花笠踊保存会 | |
京都市左京区の北端にある山間の静かな久多に伝わる風流(ふりゅう)の灯籠(とうろう)踊です。菊,あやめ,朝顔,ダリヤ,ばらなどを和紙や灌木の芯でつくる花づくりや意匠を尽くした行燈の透かしをつくる灯籠づくりが花宿で始まり,この花笠灯籠を手にもった男性たちが,太鼓や鉦の音と伝承されている音頭にあわせて踊りを奉納します。 |
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一乗寺鉄扇(いちじょうじてっせん) 京都市登録無形民俗文化財 月 日 8月31日 場 所 八大神社(京都市左京区一乗寺) 保存団体 一乗寺郷土芸能保存会 | |
一乗寺鉄扇は,「八朔踊」もしくは「豊年踊」の名で伝えられています盆踊りで,6名ほどの音頭取りが2組に分かれ,各々の音頭に合わせて男女が輪踊りするもので,楽器は用いず「(何々)え」と,「え」を句尾とした口説き調の音頭に特色があります。 |
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近世に庶民の間で流行した踊りや音頭に起源をもち,江戸時代のはやり歌や歌舞伎のセリフなどから逐次作詞され,節をつけたものとされる。楽器を用いず音頭取の音頭にあわせて女性が輪になって踊る静かで素朴なもので,現在,上賀茂と修学院で伝承されています。 |
修学院(しゅうがくいん)紅葉音頭・大日踊 月 日 8月27日 場 所 修学院集会所前広場(京都市左京区修学院) 保存団体 修学院紅葉音頭保存会 | |
踊りの前に松明をつけ,提灯の前に列座し,三方に盃をのせ,給仕から酒を受けて乾盃するといった儀礼が行われ,「近江八景」「四条八景」「菊流し」など伝承されている音頭にあわせて踊りが行われます。 |
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