京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

嵯峨大念仏狂言

 国指定重要無形民俗文化財「嵯峨大念仏狂言」の記録映画(原版は16mmフィルム)。京都市右京区嵯峨の清凉寺境内の狂言堂で毎年3月15日、4月第1日曜と第2土日曜、10月26日に近い日曜、11月第2日曜に上演される。
 清凉寺(嵯峨釈迦堂)境内の狂言堂で行なわれる仮面の無言劇。清凉寺蔵『融通念仏縁起絵巻』下巻には、弘安2年(1279)に円覚上人が清凉寺で大念仏を始めたとあり、それに由来するといわれている。また、天文18年(1549)の銘のある狂言面が伝わっている。同じく無言劇である壬生狂言に比べて、全体的におおらかで古風さを伝えているとされるほか、「釈迦如来」など嵯峨独自の演目がある。上演の際には、能風の「カタモン」と、狂言風の「ヤワラカモン」の演目が、交互に演じられる。
■製作年月:昭和53年度(1978)
■製作:京都市文化観光局(企画)
■制作:京都映画株式会社(製作)
■15分12秒
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