京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

八瀬赦免地踊

 京都市登録無形民俗文化財「八瀬赦免地踊」の記録映画(原版は16mmフィルム)。京都市左京区八瀬の八瀬天満宮社境内の秋元神社の祭りとして毎年10月スポーツの日の前日の晩に行われる。
 宝永4年(1707)に延暦寺との山界相論で、八瀬に有利な裁定を下した老中秋元但馬守喬知(たかとも)に感謝し、秋元神社(綸旨宮)に奉納する燈籠(とうろう)踊り。午前中、秋元神社で祭典があり、巫女による湯立神楽が行われる。19時、燈籠着(とろぎ)と呼ばれる女装した少年が、切紙細工を施した燈籠を頭に載せ、4つの花宿を出発して左京区役所八瀬出張所前の門口(もぐち)に集まる。踊り子の少女、新発意(しんぼち)、音頭取らと行列を組み、秋元神社に向かう。道歌(みちうた)が歌われるなか、燈籠が境内に練り込む。境内の舞台では、少女による汐汲踊(しおくみおどり)や花摘踊(はなつみおどり)のほか、俄狂言(にわかきょうげん)等があり、最後に狩場踊(かりばおどり)が歌われるなか、燈籠が境内を去る。
■製作年月:昭和56年(1981)12月
■製作:京都市文化観光局(企画)
■制作:京都映画株式会社(製作)
■16分3秒
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