京都の歴史と文化 映像ライブラリー

まつりと行事・習俗

日野裸踊

 京都市登録無形民俗文化財「日野裸踊」の記録映像(原版はVHSビデオ)。京都市伏見区日野の法界寺で毎年1月14日の修正会で行われる。
 日野薬師(乳薬師)の名で知られる法界寺では、元日からの薬師堂の修正会(しゅしょうえ)の結願(けちがん)を迎える14日の夜、阿弥陀堂(本堂)の縁側にて褌(ふんどし)姿の男性が両手を挙げ、「ちょうらい(頂礼)、ちょうらい」と掛け声を発しながら背と背をぶつけ合う裸踊りが行なわれる。その年の無病息災、五穀豊穣を予祝(よしゅく)する庶民の信仰に基づく行事で、踊りに使用された褌は安産祈願のために近親の妊婦に贈られるという習俗がある。行事の終了後、薬師堂で柳の木に挟んだ牛王宝印(ごおうほういん)の祈禱札(きとうふだ)が配られる。
■製作年月:平成15年度(2003)[平成11年(1999)1月撮影]
■製作:京都市(企画)
■制作:松竹京都映画株式会社
■7分22秒
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