京都の歴史と文化 映像ライブラリー

まつりと行事・習俗

小山の山の神

 京都市登録無形民俗文化財「小山の山の神」の記録映像(原版はVHSビデオ)。京都市山科区小山で毎年2月9日に行われる。
 小山地区の旧家約20軒からなる二ノ講(にのこう)によって、行われる。戸主が交代して 5年以内の家がその年の当番(施主・当家)を勤める。2月9日の朝、小山総合センターで長さ約13mの蛇と称する勧請縄(かんじょうなわ)を作る。目はみかんを用い、口は赤く着色し、甘酒をかける。蛇は竹に巻きつける。そして、篠竹で輪を作り、樒(しきみ)、松葉、御幣を付けた足12個を、その竹に吊るす。午後、お祓いの後、足1個を白石神社近くの音羽川沿いの杉の木に吊る。竹に巻いた蛇は「山の神の山の前」まで担いで、杉の木に掛ける。もとは正月9日に行われていた行事である。
■製作年月:平成15年度(2003)[平成10年2月撮影]
■製作:京都市(企画)
■制作:松竹京都映画株式会社
■10分4秒
※原版(BETACAM)からDVCAMを経てMP4へ変換