京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

美をもとめて 壬生狂言

 国指定重要無形民俗文化財「壬生狂言」のテレビ教養番組「美をもとめて」より(原版は16mmフィルム)。京都市中京区壬生の壬生寺境内の大念仏堂で毎年2月節分とその前日、4月29日~5月5日、10月スポーツの日を含む土日月曜日に上演される。
 演者は仮面を使用し、鉦(かね)、太鼓、笛の囃子(はやし)に合わせて演じる。その音から、「壬生さんのカンデンデン」と呼び親しまれてきた。寺伝では正安2年(1300)、壬生寺中興の祖、円覚上人が融通念仏を修し、その念仏の意味を大衆にわかりやすく説明するために始めたという。現在、約30番の演目を伝承している。大念仏堂は安政3年(1856)の再建で、重要文化財に指定されており、2階に舞台や橋掛り、階下に楽屋や客間を設けている。
 本作品では、「餓鬼角力」「桶取」が紹介されている。
 「美を求めて」は、昭和47年(1972)7月から平成4年(1992)3月まで全国のTBS系8局で放送された教養番組(全953回)。文化庁所管の博物館・美術館の展示のほか、無形文化財、民俗芸能、建造物、天然記念物などに焦点を当てた作品群。本作品は、昭和54年(1979)4月1日放送(第298回)。
■製作年月:昭和54年(1979)4月
■製作:文化庁(企画・提供)、TBS、TBS映画社(製作著作)
■映像提供:TBS/TBSスパークル
■12分51秒
※ネガフィルムからデジタルリマスターを経てMP4に変換