京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第19回(1) やすらい花・念仏狂言(嵯峨)・お練り

第19回郷土芸能のつどい1  やすらい花/念仏狂言(嵯峨)/お練り
〇川上やすらい花 京都市北区 国重要無形民俗文化財(約9分)
 平安時代に起源をもつと伝えられる“やすらい花”は、桜の花の散る頃、流行する疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓をたたき、踊りながら今宮神社へ参拝し、無病息災を祈願したのがはじまりといわれる。
〇嵯峨大念仏狂言 京都市右京区 4月他 国重要無形民俗文化財(約22分)
 京都の念仏狂言は、仏教的色彩の濃厚な宗教劇として始まり、次第に能狂言などを取り入れ芸能化してきたもので、壬生寺の壬生狂言、嵯峨清凉寺(通称 嵯峨釈迦堂)の嵯峨大念仏狂言、引接寺(通称 千本ゑんま堂)の千本ゑんま堂大念仏狂言、神泉苑の神泉苑狂言が伝承されている。
〇二十五菩薩お練り供養法会 京都市東山区 10月第3日曜日(約15分)
 京都市東山区の即成院で行われる法会。阿弥陀如来と二十五菩薩が極楽浄土の世界から現世に来迎して、衆生を浄土へ導くという平安時代末期より起こった仏教の来迎思想を具象化したものといわれる。