文化財講演と世界遺産「清水寺」文化財特別鑑賞(2014.12.19)
2014年12月19日実施
年末を迎え,当寺の特別なご協力をいただき104名の参加者のもと実施しました。今回は,特別に会報にご寄稿いただき,現在,当寺で行われている建造物の修復工事に携わっておられる川面美術研究所の荒木かおり所長を特別に講師に迎え,「清水寺における建造物の彩色」について,ご講演いただきました。
修復工事が終了した子安の塔の彩色復原工事の様子や顔料のことなどについて,写真を交えてお話いただきました。続いて,清水寺の坂井輝久学芸員様から清水寺の歴史と文化財について,お話しいただきご案内のもと普段は非公開の成就院庭園や西門を特別に見学しました。特に,荒木かおり講師から西門の彩色について,具体的なお話しをうかがいました。終了後,開催中の「今年の漢字展」や本堂・舞台など自由拝観していただきました。
会員事業に参加された皆さんからのご感想(敬称略)
● 清水寺などの文化財の修理修復に大変なご苦労があることがよく分りました。川面美術研究所々長さんのお話はすばらしかったです。また絵具である顔料が、大気汚染によって変化あるいは退化する恐ろしさに心震えました。西門から見る夕陽も素敵でしたね。(岩本正博・あゆみ)
● 久し振りに清水寺を拝見させていただきました。詳しい説明でよかったです。成就院(庭園)は30年振りでした。漢字展、立派な字に感激しました。前日の寒波にどんなに寒いかと思っていたので、あまり寒くなくよかったです。(井戸礼子)
● 京都に生れ育った者としていつでも行けるという事で今回ゆっくりじっくり参拝しお話しを聞かせて頂き感激致しました。小学生の折、母(今は亡き)に連れられてお弁当持ちでハイキング気分で参拝させていただいて、今回は2回目です。これを機会にもっと京都の宝庫の文化財を知り、参拝したいと心に念じました。ありがとうございました。暖かいおもてなしに感謝。(匿名)
● 普段縁のない彩色復原の事業の一端を見て感動致しました。講師の先生の話もわかりやすく御苦労がしのばれます。清水寺の説明の方も、ていねいに話して頂いたと感じます。具体的に見る事ができとても良かったです。(西條郁子)
● 興味あるお話でしたが、二時間座り続けて足腰膝が痛くなり、大変難儀しました。参加者は高齢の方々が多いため、二時間は少し長すぎたのではないでしょうか。今度できれば椅子席のある会場を御配慮いただければ幸いです。(篠原 明)
● 参加記念として頂戴したワッペン、“はるカイロ”靴下用などは無用。拠出金は少しでも本来の文化財保護のために使用して下さい。(匿名)