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令和5年度伝統行事・芸能功労者表彰
京都の伝統行事・芸能の保存と継承に功績(原則として10年以上,年齢45歳以上)のあった功労者を表彰する制度で,昭和45年度より京都市とともに行っています。
令和5年度は,下記の12名の方々を選考しました。
伝統行事・芸能功労者
被表彰者(順不同・敬称略)
行事・芸能名 | 受賞者名 | 団体名(保存会名) | 功績 |
---|---|---|---|
花脊松上げ | 仲井 友治 | 花脊松上げ保存会 | 平成元年4月に保存会に入会されました。以来30年以上にわたり花脊松上げに従事なさり、行事の保存及び執行に尽力されるとともに、保存会役員として保存会の運営を担当し、行事の保存継承に貢献しておられます。 平成20年4月から現在に至るまで庶務会計を担当されておられます。 |
広河原松上げ | 廣庭 廣一 | 広河原松上げ保存会 | 昭和44年に18歳で広河原松上げ行事に参加以来50年以上にわたり松上げ行事に参加。松上げ行事全般を熟知し、伝統的な作法の継承にも尽力しておられ、また後進の指導にも熱心にあたっておられます。 現在まで6期12年間保存会評議員も務められ、運営面でも貢献されておられます。 |
神泉苑狂言 | 矢野 隆弘 | 神泉苑大念佛狂言講社 | 昭和58年三条台若中に入会され、昭和61年には若中頭として八坂神社中御座神輿巡行の要務を務め、平成13年以降は神泉苑大念佛狂言執行に奉仕を始められました。 令和元年には三条台若中の代表として、神泉苑大念佛狂言の保存と継承に従事されるとともに、同年からは公益財団法人祇神会の理事長にも就任され現在にいたっています。 |
千本ゑんま堂大念佛狂言 | 梅原 友治 | 千本ゑんま堂大念佛狂言保存会 | 昭和60年9歳で保存会に入会されました。 子役から始め、青年期は「土蜘蛛」や「牡丹獅子」など動きの激しい演目で活躍されました。 近年は謡が得意なので「道成寺」の姫役や「末廣」の太郎冠者役を任されておられます。 また、「舌切雀」の爺役もこなし、幅広い演技を披露しておられます。 |
嵯峨大念佛狂言 | 橘 隆仁 | 嵯峨大念佛狂言保存会 | 6歳の時に保存会に入会され40年の経歴があります。6歳から嵯峨狂言の舞台に出演され、現在は主に「土蜘蛛」の蜘蛛役を中心に多岐にわたる演目に出演されるリーダー的存在です。 また、小学生が中心の狂言クラブの演技指導も行っておられ、後継者育成にも心血を注いでおられます。 |
京都の六斎念佛 | 北村 佳史 | 嵯峨野六斎念仏保存会 | 昭和48年に保存会に入会され、「願人坊主」などの芸物を学び、その後「越後獅子」などの高度な演目を習得されました。保存会の演目をほぼすべて習得されておられます。 幼少期より慣れ親しんだ六斎念仏を心から愛され、後継者育成にも尽力されておられます。 平成5年から役員、副会長、会長を歴任され、現在は副会長を務めておられます。 |
京都の六斎念佛 | 堀田 一夫 | 西方寺六斎念佛保存会 | 平成15年に西方寺六斎念佛保存会に入会されました。西方寺六斎念佛の演者として20年間従事しておられます。 それ以前の昭和51年から京都五山送り火の船形万燈籠保存会に入会し、貢献しておられます。 |
やすらい花 | 中村 博一 | 川上やすらい踊保存会 | 昭和43年から川上やすらい踊に携わられました。昭和53年には鬼役、平成9年からは御供、旗持、平成17年から奉行役を務めておられます。 伝統を引き継いで行くため、後継者集め、育成及び指導役として貢献され、また地域の方々に知っていただくため広報役も務められて現在に至っておられます。 |
久多の花笠踊 | 岡田 茂之 | 久多花笠踊保存会 | 平成20年から久多花笠踊保存会会員として本格的に活動を開始され、現在は久多中の町役員をはじめ、久多の「山の神・お弓」などの伝統行事を継承に尽力されておられます。 また、伝統行事の技術を習得し、若い人達の指導、育成に貢献され、功績は顕著です。 |
鉄仙流白川踊 | 中山 雅章 | 北白川伝統文化保存会 | 平成19年北白川伝統文化保存会に入会され、平成28年からは会計、本年令和5年4月からは副会長を務めておられます。 毎年北白川小学校において小学生を対象に地域行事の授業の一環として鉄仙流白川踊を教えておられます。 会員に対しても23分にもわたる音頭を指導しておられます。 |
粟田神社の剣鉾行事 | 服部 民三郎 | 粟田神社剣鉾奉賛会 | 平成8年、鉾差しの技術習得と育成、剣鉾保存のために自ら粟田神社剣鉾奉賛会を立ち上げられ、初代会長となられました。 10年にわたり会長として自身の技術向上、会員の拡充、後進の育成に尽力されました。平成17年相談役になられ、後進の指導、育成を続けておられます。 |
吉田木瓜大明神の剣鉾差し | 津田 正之 | 吉田剣鉾保存会 | 平成5年吉田剣鉾保存会を自ら立ち上げられ26年間会長を務められました。現在は相談役をされておられます。平成30年には「京都市市民憲章推進者」として市長から個人表彰を受けておられます。 現在に至るまで剣鉾差しの技術習得と普及に尽力され、左京区役所、大学と地元との交流事業の推進を図り、伝統文化の剣鉾差しの技術の披露も行ってこられています。 |
※功績の文章は保存会より提出されたものを抜粋して掲載しております